Genesys Cloud Functionデータアクション統合の制限

Genesys Cloud Function のデータアクションは柔軟性を提供しますが、セキュリティ、サポート、内部リソースへのアクセスに関して大きな制限があります。開発者は、カスタム関数を設計および実装する際に、これらの制限を慎重に考慮する必要があります。サポート オプションが限られているため、Lambda 関数内での徹底的なテストと堅牢なエラー処理が重要です。

Genesys Cloud Function データアクションの制限事項を以下にリストしますので、ご検討ください。

  • コードのセキュリティとサポート
    • コードスキャンやウイルス対策なし:アップロードされたコードは、セキュリティ スキャンやウイルス対策チェックの対象にはなりません。
    • 保証やサポートはありません:Genesys はコードの安全性や品質に関して一切保証しません。カスタム コードのサポートは提供されません。
    • 限定的なサポート オプション:トラブルシューティングを行うには、フロー再生データを有効にして、データ アクション テスト モードで入力シナリオを再現します。
  • コード管理とアクセス
    • コードのダウンロードなし:環境セキュリティ制御のため、アップロードされたコードをダウンロードできません。
    • アクセス制限:Genesys Cloud アカウント内の Functions サービスのみが、Lambda 関数にアクセスして呼び出すことができます。
    • AWS リソースへのアクセスが制限されています:機能は内部処理と外部インターネット アクセスに制限されます。DynamoDB、S3、SQS などの他の AWS リソースに直接アクセスすることはできません。
    • コンテキストの制限:関数は、コンテキストとしてデータ アクション要求のヘッダーと本文で提供される情報のみに依存します。
    • Genesys Cloud アクセス:Genesys Cloud へのアクセスはパブリック API を通じて実現されるため、開発者は Lambda 関数内で独自の認証を管理する必要があります。
  • CX as Codeの意味
    • CX as Code のサポート:CX as Code の初期サポートはありませんが、将来のリリースでサポートされる予定です。
    • 外部コードリポジトリのサポート:コードのダウンロードには制限があるため、将来の実装では GitHub や Bitbucket などの外部コード リポジトリが使用される可能性があります。
  • ネットワークとセキュリティに関する考慮事項
    • 静的 IP アドレスなし:関数には静的 IP アドレスがありません。
    • VPC および IP リスト:関数は従来の VPC の外部で動作するため、データ アクションの静的 IP リストは適用されません。
    • mTLS サポート:関数には、Genesys Cloud データ アクション クライアント証明書へのアクセス権がありません。mTLS の場合、Lambda 関数内で独自の証明書管理を実装する必要があります。